今日のデジタル時代で欠かせないストレージといえば、高速なSSDだよね。でも、SSDってデータ書き込みにちょっと秘密があって、その寿命を左右する大事な技術があるんだ。
それが「ウェアレベリング」!
「え、なにそれ?ウェア…レベリング?なんか強そうな名前だけど、一体なんなの?」って思ったそこのキミ!応用情報技術者試験にも出るくらい大事な用語だから、しっかり理解しておくといいよ。今日はこのウェアレベリングについて、おゆかよと一緒に楽しく学んでいこう!
おゆかよ博士、博士!SSDってHDDより速いのは知ってるけど、なんか「寿命」みたいな話を聞いたことがあるんだけど、本当?
物知り博士うん、いい質問だね、おゆかよ!実はその通りなんだ。SSDの中に入ってる「NAND型フラッシュメモリ」っていう半導体メモリには、HDDにはないちょっと特殊な性質があるんだよ。
おゆかよ特殊な性質?なんか、気になってきた!
NAND型フラッシュメモリとは?SSDの心臓部を知ろう!
SSDの寿命の話をする前に、まずはその中身、NAND型フラッシュメモリについて少しだけ触れておこう。これは電源を切ってもデータが消えない「不揮発性メモリ」の一種なんだ。
物知り博士そう、スマホのストレージとかUSBメモリにも使われてる、いまや身近な存在だね。でも、このNAND型フラッシュメモリには、データが書き換えられる回数に制限があるんだ。これを「書き換え寿命」とか「P/Eサイクル(Program/Erase Cycle)」って呼ぶんだよ。
おゆかよ書き換え回数に制限!?えー、じゃあ、ずっと使い続けてると、いつか書けなくなっちゃうってこと?ウソでしょ!?
物知り博士残念ながら、物理的な特性としてそれは避けられないんだ。一般的なSSDに使われるTLCタイプのNANDだと、3,000〜5,000回くらいの書き換えが限界と言われているね。もちろんSLCやMLCだともっと多いけどね。
ただ、安心してほしいのは、SSDはただ単純にデータを書き込んでるわけじゃないんだ。ウェアレベリングっていう賢い技術を使って、この書き換え制限の問題を乗り越えようとしてるんだよ!
ウェアレベリングとは?SSDの寿命を延ばす賢い技術!
じゃあ、本題のウェアレベリングについて解説していくよ。
おゆかよよし来た!ウェアレベリングって結局なんなの!?教えて博士!
物知り博士うん、簡単に言うとね、ウェアレベリングは「NAND型フラッシュメモリの書き換え回数を、SSD全体のすべてのブロックで均等にする技術」のことなんだ。特定のブロックばかりが書き換えられて早く寿命を迎えるのを防いで、SSD全体の寿命を最大限に延ばすのが目的だよ。
身近な例でウェアレベリングを理解しよう
物知り博士たとえば、おゆかよがノートを書いてる時に、いつも同じページばっかり使ってると、そのページだけすぐに使い切っちゃうでしょ?
おゆかようん、もちろん!
物知り博士ウェアレベリングは、そのノートの賢い使い方みたいなもんだ。新しいことを書くときは、まだあまり使ってないページを探して書く。そして、常に更新されるようなデータ(例えばOSのログファイルとかね)は、いろんなページに順番に入れていって、特定のページに負担がかからないようにするんだ。
ウェアレベリングの種類
ウェアレベリングには大きく分けて2つのタイプがあるんだ。
- スタティック(静的)ウェアレベリング
SSDに保存されている全データを管理する方式だよ。ほとんど書き換えられないデータ(例えばOSのシステムファイルとか)があるブロックと、頻繁に書き換えられるデータを入れ替えたりするんだ。より徹底的にバランスを取るけど、処理が複雑になることもあるね。 - ダイナミック(動的)ウェアレベリング
書き換えが行われるデータ(更新頻度が高いデータ)があるブロックだけを対象に、書き込み先を分散させる方式。SSDコントローラがリアルタイムで書き込み回数の少ないブロックを選んで書き込むんだ。一般的によく使われているのはこっちの方式だよ。
ライトアンプリフィケーション(WA)との関係性
ウェアレベリングの話になると、切っても切り離せないのが「ライトアンプリフィケーション(Write Amplification)」、略してWAだね。
おゆかよライトアンプリフィケーション?また新しい難しそうな言葉が出てきた…!それも寿命に関係するの?
物知り博士そう、すごく関係するんだ!ライトアンプリフィケーションはね、「OSからSSDに書き込まれるデータ量よりも、実際にSSD内部で書き込まれるデータ量の方が多くなってしまう現象」のことなんだ。
どうしてライトアンプリフィケーションが起こるの?
これにはいくつか理由があるんだけど、主なものはこれだよ。
- NANDフラッシュメモリの書き込み特性
NANDフラッシュメモリは、データを書き込む前に、ブロック単位でデータを消去しないといけないんだ。例えば、あるブロックのあるページだけデータを更新したいと思っても、そのブロックに入っている他の有効なデータもいったん別の場所に移動させてから、ブロック全体を消去して、新しいデータと移動させた有効なデータを書き戻す、っていう手間がかかるんだ。これが余計な書き込みになるわけだね。 - ウェアレベリングの働き
さっき説明したウェアレベリングも、データを均等に分散するために、内部でデータの移動やコピーを行うことがあるから、それがライトアンプリフィケーションの原因の一つになるんだよ。 - ガベージコレクション
不要になったデータ(ゴミ)を回収して、空き領域を確保する処理も、ライトアンプリフィケーションを増やす要因になるんだ。
おゆかようわー、じゃあ、ウェアレベリングはSSDの寿命を延ばすために頑張ってるんだけど、その頑張り自体が内部の書き込み量を増やしちゃうこともあるってことか!なんか複雑だね…。
物知り博士その通り!だから、SSDの性能や寿命を評価するときは、このライトアンプリフィケーションの「WA比」っていう値がすごく重要になってくるんだ。WA比が1に近いほど、効率よく書き込みができているってことだよ。WA比が2なら、ユーザーが1GB書き込んだら、SSD内部では2GB書き込まれてる、ってイメージだね。
ウェアレベリングは誰がやってるの?
おゆかよねぇ博士、この賢いウェアレベリングって、OSがやってるの?それともSSDのどこかでやってるの?
物知り博士いい質問だね!ウェアレベリングは、SSD内部にある「SSDコントローラ」っていう小さな頭脳がやってるんだ。OSからは、SSDの内部構造は見えないし、書き込み回数のバランスなんて管理できないからね。SSDコントローラが、最適なバランスで書き込み場所を選んだり、データの移動をしたりしてるんだよ。
まとめ:ウェアレベリングはSSDの縁の下の力持ち!
おゆかよ、ウェアレベリングについて少しは理解できたかな?
おゆかようん!すごくよくわかった!ウェアレベリングのおかげで、SSDは速いだけじゃなくて、長持ちするようにも工夫されてるんだね。ライトアンプリフィケーションとか、SSDコントローラとか、裏側でいろんな技術が頑張ってるんだなぁって感動した!
物知り博士そう、その通り!SSDの高性能を支えるためには、ウェアレベリングのような目には見えない技術が不可欠なんだ。応用情報技術者試験でも、このあたりの仕組みが問われることがあるから、今日の話をしっかり覚えておくといいよ!
SSDは、その高速性だけでなく、こうした賢い技術によって私たちのデジタルライフを快適にしてくれているんだね。ウェアレベリング、ライトアンプリフィケーション、NAND型フラッシュメモリの特性。これらのキーワード、しっかり頭に入れておいて損はないよ!




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