応用情報技術者試験の重要テーマ「フィージビリティスタディ」の基本と実務での活用法

こんにちは、おゆかよです。プロジェクトを始める前に「本当にこれ、できるの?」をチェックするフィージビリティスタディ。応用情報技術者試験でも頻出のこの概念を、博士と一緒に分かりやすく解き明かしていきます!

 
博士!最近「フィージビリティスタディ」って言葉をよく聞くんだけど、これって「企画書」とは何が違うの?名前が長くて難しそうだよ!
 
おゆかよちゃん、いい質問だね。フィージビリティスタディ、略してF/S(実現可能性調査)は、プロジェクトが「本当に実行できるか」を多角的に評価することだよ。企画書は「これをやりたい!」という熱意だけど、F/Sは「現実的に可能か?」を冷徹に分析するプロセスなんだ。

F/Sを評価する5つの視点:TELOSモデル

 
「冷徹に分析」かぁ、ちょっと怖いね。具体的にはどんなところをチェックするの?
 
応用情報技術者試験でも重要になるのがTELOS(テロス)モデルというフレームワークだね。次の5つの頭文字をとっているんだ。
  1. Technical(技術的実現性):今の技術力で作れるか?
  2. Economic(経済的実現性):予算内に収まるか、利益は出るか?
  3. Legal(法的実現性):法律や規制に違反していないか?
  4. Operational(運用面の実現性):現場の人が使いこなせるか?
  5. Schedule(スケジュールの実現性):期限までに終わるか?

例えば「2026年までに完全自動運転の空飛ぶタクシーを100台走らせる」という計画を立てたとしよう。技術的にはプロトタイプがあっても、法的に都市部での飛行許可が出るか(Legal)や、1回の運賃が100万円になってしまわないか(Economic)を調べるのがF/Sなんだよ。

AI導入プロジェクトでのF/S

 
最近はどこもかしこもAIだもんね。AIのプロジェクトでもF/Sは大事なの?
 
もちろんだよ。むしろ、AI時代こそF/Sの重要性が増しているんだ。今、特に注目されているのは「法的・倫理性(Legal)」と「環境・コスト面(Economic)」だね。例えば、生成AIを使って顧客対応を自動化するプロジェクトを考えてみよう。

昔なら「技術的に可能か」だけを気にすればよかったけど、今はAIアクトのような規制への対応や、学習データの著作権問題もF/Sの段階で厳密にチェックしないと、後からプロジェクトが中止になるリスクが高いんだ。また、AIの推論コスト(トークン代やGPU維持費)を計算に入れた投資利益率(ROI)の算出も欠かせないよ。

実務でよくある「F/Sの失敗例」

 
F/Sをやったのに失敗しちゃうこともあるの?
 
残念ながらよくあるよ。一番の失敗パターンは、F/Sが「プロジェクトを通すためのアリバイ工作」になってしまうこと。本当はリスクがあるのに、上司に気に入られたいからポジティブなデータだけを揃えてしまうんだ。これを「確証バイアス」と言うんだけど、非常に危険だよ。

実際にあったケースでは、ある企業のDXプロジェクトで、技術的な検証(PoC)は成功したのに、いざ導入したら現場の社員が「今のやり方のほうが早い」と言って誰も使わなかった。これはTELOSの「Operational(運用面の実現性)」を軽視した典型的な失敗例だね。F/Sは「Go」を出すためだけでなく、「No Go(やらない)」と決断するための勇気あるプロセスでもあるんだ。

応用情報技術者試験に向けた対策ポイント

 
試験ではどんな風に問われるの?計算とかも出るのかな?
 
応用情報技術者試験では、プロジェクトマネジメントの分野で「企画プロセス」の一部として出題されるよ。特に経済的実現性の観点から、回収期間法(Payback Period)内部収益率(IRR)の考え方を知っておく必要があるね。

例えば、初期投資額が1,000万円で、毎年250万円の利益が出るシステムの回収期間は、(1,000 \div 250 = 4)年といった簡単な計算が出ることもある。また、F/Sがシステム開発ライフサイクルのどの段階で行われるか(通常は企画・要件定義の前)を問う問題も多いから、全体の流れを把握しておこう。

まとめ

 
なるほど!F/Sはただの調査じゃなくて、プロジェクトの失敗を未然に防ぐための「健康診断」みたいなものなんだね。TELOSの5項目を覚えておけば、試験でも実務でもバッチリだね!
 
その通り。現代は不確実性が高いからこそ、データに基づいた客観的なF/Sがこれまで以上に求められているんだ。今回の内容をしっかり復習して、合格を目指そうね!

今回のポイントを整理すると以下のようになります。

  • フィージビリティスタディ(F/S):プロジェクトの実行可能性を事前に調査・評価すること。
  • TELOSモデル:技術・経済・法・運用・スケジュールの5つの評価軸。
  • 2026年の視点:AI規制やESG、持続可能な利益率の重視。
  • 試験対策:回収期間法などの計算や、企画プロセス内での位置づけを把握。

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