こんにちは、おゆかよです。わたしは仕事がらChatGPTをよく使います。特に、繊細な内容のチャットを打つときは、相手に対して角が立たないようにChatGPTに体裁を整えてもらったり、場合によっては文章そのものを考えてもらったりします。時々思うのですが、チャットの相手もChatGPTを使っているかもしれませんよね。言い回しからそんな気がすることもあります。そうなるともう私たちの会話じゃなくてChatGPTとChatGPTの会話ですね。何してんだ人間。笑。
それでは、今日も張り切って応用情報の勉強していきましょう!
応用情報の問題を出しますね。
EVMで管理しているプロジェクトがある。図は,プロジェクトの開始から完了予定までの期間の半分が経過した時点での状況である。コスト効率,スケジュール効率がこのままで推移すると仮定した場合の見通しのうち,適切なものはどれか。
ア:計画に比べてコストは多くなり,プロジェクトの完了は遅くなる。
イ:計画に比べてコストは多くなり,プロジェクトの完了は早くなる。
ウ:計画に比べてコストは少なくなり,プロジェクトの完了は遅くなる。
エ:計画に比べてコストは少なくなり,プロジェクトの完了は早くなる。
ア:計画に比べてコストは多くなり,プロジェクトの完了は遅くなる。
正解!わたしも勘であたりましたよ!
おめでとうございます!勘でも当たると嬉しいですよね。
PVとACとEVが何かを教えてもらえますか?
PVは計画価値(Planned Value)、
ACは実コスト(Actual Cost)、
EVは出来高価値(Earned Value)です。
PVとEVの「V」は「Value」なんですね。
PVは、「この時点でここまで作る」ていう計画を表したグラフで、
それに対してEVは「この時点でここまでできている」ていう実績を表したグラフですか?
はい、その通りです。PVは計画上の進捗で、EVは実際の進捗を示します。
実際にはどう使うんだろう?
たとえば、下記の機能開発をしているとするじゃないですか。
「検索画面」・・・100万円の価値
「更新画面」・・・100万円の価値
「PDF出力画面」・・・100万円の価値
すべて3か月ずつで開発するとしてPVを引いて、
でも3か月経って検索機能の半分しかできてなかったら、
その時点のPVは100万円だけど、EVは50万円だから遅れてるよねっていう判断?
はい、その通りです。3か月時点でのPVは100万円ですが、EVが50万円なら進捗が半分で遅れていると判断できます。
ちょっとわかってきたぞ。
理解が深まっているようで良かったです!
ACは、今の時点でかかってるコストやね?
CがコストのCでしょ。
で、さっきの続きだけど、
3か月経った時点で検索機能は50万円分しかできてないのに、費用は70万円かかってるってなったら、ACの線のほうがEVの線より上に来てて赤字ですよね?
はい、その通りです。ACが70万円でEVが50万円なら、予定よりコストがかかっているため赤字になります。
あー、そう考えるとこのグラフは簡単に理解できる。
そうですね、EVMのグラフは見方がわかるとシンプルに理解できますね。
でも実際こんなきれいにプロジェクトをグラフで表せるのかな。どういう分野のプロジェクトにこのグラフは使われるんですか?
このグラフは主にITシステム開発や建設プロジェクトなど、大規模で進捗やコストを細かく管理する必要がある分野で使われます。
大規模案件だとコスト管理は大事ですね。実際には、製造原価だけじゃなくて人件費とか営業経費とか入ってきて計算複雑そう。
そうですね、実際のプロジェクトでは製造原価に加え、人件費や営業経費、間接費なども含めた複雑なコスト管理が必要になります。
ありがとうございました。
どういたしまして!
もっと読みたい人用
EVM(Earned Value Management:アーンド・バリュー・マネジメント)は、プロジェクトの進捗とコストを定量的に評価するための管理手法です。応用情報技術者試験の中で、プロジェクトマネジメントに関する知識は重要な分野の一つであり、その中でEVMの概念が問われることがよくあります。このブログでは、EVMの基本概念や使われ方について解説していきます。
EVMの基本概念
EVMは、計画と実績を比較しながら、プロジェクトの進捗状況やコスト効率を評価します。これにより、プロジェクトがどれくらい順調に進んでいるか、予算通りに進行しているかを把握することができます。EVMを理解するには、まず以下の3つの基本指標を押さえておくことが必要です。
PV(Planned Value:計画価値)
PVは、ある時点までに計画されていた作業の価値を表します。プロジェクトのスケジュールに基づいて、この時点までに完了しているべき作業の価値がどれだけあるかを評価します。PVは、プロジェクトの進捗に対する計画的な基準を提供します。
EV(Earned Value:出来高価値)
EVは、実際に完了した作業の価値を示します。つまり、プロジェクトの進捗が計画通りに進んでいるかを評価するために、実際に作業が完了した部分に対して、どれだけの価値が得られたかを示す指標です。EVがPVより小さい場合、プロジェクトは遅れていることを意味します。
AC(Actual Cost:実コスト)
ACは、実際に発生したコストを表します。プロジェクトに投入された費用が、どれだけの作業に費やされたかを示します。ACがEVより大きい場合、予算をオーバーしていることを意味します。
EVMの計算方法
EVMでは、これらの基本指標を基に、プロジェクトのパフォーマンスを定量的に評価します。具体的には、次のような指標を使用します。
CPI(Cost Performance Index:コスト効率指数)
CPIは、コストの効率性を示す指標です。計算式は以下の通りです:
CPI = EV / AC
CPIが1.0以上であれば、予算通りかそれ以上の効率でプロジェクトが進んでいることを意味します。一方、1.0未満であれば、予算を超えていることを示します。
SPI(Schedule Performance Index:スケジュール効率指数)
SPIは、スケジュールの進捗度合いを示します。計算式は以下の通りです:
SPI = EV / PV
SPIが1.0以上であれば、スケジュール通りかそれ以上の速度でプロジェクトが進んでいることを意味します。1.0未満であれば、プロジェクトは遅れていることを示します。
EAC(Estimate at Completion:完成時総コスト見積)
EACは、プロジェクトが完了する時点での総コストを予測する指標です。計算式は以下の通りです:
EAC = BAC / CPI
ここで、BAC(Budget at Completion)はプロジェクト全体の予算を指します。EACを算出することで、プロジェクトの完了時にどれだけのコストがかかるかを見積もることができます。
EVMの実際の使われ方
EVMは、プロジェクトマネジメントの現場で広く使われており、大規模プロジェクトや複数のフェーズに分かれたプロジェクトで特に有効です。例えば、建設プロジェクトやITシステム開発、製造業のプロジェクトで、進捗状況やコスト効率を綿密に管理するために活用されています。
ITシステム開発でのEVMの活用例
ITシステム開発の現場では、特にウォーターフォール型開発プロセスを採用している場合にEVMが役立ちます。ウォーターフォール型開発は、要件定義から設計、開発、テストまで段階的に進められるため、それぞれのフェーズごとにPVやEV、ACを計算し、プロジェクト全体の進捗やコスト管理を行います。
建設プロジェクトでのEVMの活用例
建設業界では、建物やインフラの建設においてEVMが重要な役割を果たします。建設プロジェクトは、複数のフェーズ(設計、基礎工事、構造工事、内装など)に分かれて進行し、それぞれのフェーズでコストと進捗の管理が求められます。
たとえば、建設現場で基礎工事が完了した時点で、計画と実績を比較することで、プロジェクトの進捗を評価します。EVMを使えば、基礎工事に予定以上の時間やコストがかかっている場合、次のフェーズでどのようなリスクが生じるかを早期に把握でき、適切な対応を取ることが可能です。
EVMの利点と課題
EVMを活用する最大の利点は、進捗とコストの両方を定量的に評価できる点にあります。これにより、プロジェクトの健全性を把握し、早期に問題を発見して対処することが可能です。特に、複数のチームやフェーズにまたがる大規模プロジェクトでは、EVMが非常に有効です。
しかし、EVMを実施するためには、正確なデータ収集と進捗管理が必要です。例えば、作業の出来高をどのように評価するかは、プロジェクトの内容や進行状況によって異なるため、適切な基準を設ける必要があります。また、EVMは過去のデータに基づくため、予期せぬリスクや問題が発生した場合には、その対応が難しくなることもあります。
まとめ
EVMは、プロジェクトの進捗とコスト管理を定量的に行うための強力なツールです。応用情報技術者試験では、このようなプロジェクトマネジメントに関する知識が問われることが多いため、EVMの基本概念や計算方法を理解しておくことは重要です。また、実際のプロジェクトにおいても、EVMを活用することで、効率的な管理が可能となり、成功に導くための指標として役立つことでしょう。
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